雨が降るという気象情報に、期待していても、それほど降らない雨にちょっと涼しさも先延ばしになったような残念な気持ちです。

今日は理解することを、お話しします。

理解を辞書で調べてみると
1.物事の道理や筋道が正しくわかること
2.他人の気持ちや立場を察すること
3.了解「2」同じ
とあります。

了解「2」には、「ドイツのディルタイ哲学で、文化的、歴史的な物を生の表現とみなし、その生を追体験によって把握すること」と書いてあります。

ディルタイ哲学なんて、私は初めて聞きました。
ネットで調べてみると、 科学には二つの側面があるようです。
自然の有り様を説明する科学・・・自然科学
人間の作り出した物を説明する科学・・・歴史科学、文化科学

ディルタイは「生の哲学者」と呼ばれていて、
「人間は知ることにつきるのではなく、むしろ生きることによってこの世に存在する。
文化や歴史は人間が世界を生きることで生み出されていく。」と語っています。

難しいことは分かりませんが、歴史の営みの延長線上に今の暮らしがあることは分かります。
よく「歴史は繰り返される」という言葉も耳にします。

今を生きるために、歴史から学ぶことをディルタイは理解と呼んでいるのでしょうか。
その時代を生き抜いた人の歴史を学ぶことが、今を生き抜くための手立てとなるのかもしれません。

理解すると言う言葉も、なかなか意味の深い言葉でした。