コロンビア大学シーナ・アイエンガー教授の「選択」の授業1回目の放送は
「あなたの人生を決めるのは、偶然?選択?」でした。
この授業の中で何人もの実在の人物の人生の選択について語ります。

ビル・ゲイツ
<運とタイミング>
ソフトウエア業界で成功するためには1953年から1955年に生まれなければなりませんでした。
ビル・ゲイツは1955年生まれ
両親は裕福であり、当時珍しいコンピューターラボのある学校に通い、
コンピューターラボのあるワシントン大学の近くに住み
それを使ってプログラミングを学ぶことができました。
彼の母親はたまたまIBMのCEOの知り合いだったようで、マイクロソフトオフィスを開発した際に、そのIBMと取引をすることになります。

こんなことをあげれば、彼は恵まれた環境にあったと思うかもしれませんが、ワシントン大学のコンピューターラボを使うためには毎日同じ時間に忍び込まなければなりませんでした。
彼はそれほど、ソフトウエアの開発にのめり込み大学にも行かなかったのです。

すべてのサクセスストーリーには運とタイミングという要素があると彼は言います。
「一つのことを1万時間を費やせばその分野にずば抜けて強くなるという人がいるが、そんなに単純ではない。
先ず50時間すれば90%の人が好きになれない、向いていないと止め、さらに50時間するとまた90%の人があきらめる。
つまりあることに1万時間費やせる人は、それを自分で選んだ人であり、選ばれた人なのだ。」

歴史のどの瞬間にもさまざまな物語があります。
それぞれの物語の内容は異なり成し遂げたことも異なります。
それでも、すべての物語に共通していることはその時々に選択を見出す能力があった。
失望のどん底にいても可能性を見出し、機会を作り出すことができる。
それが選択の力だとアイエンガー教授は言っています。