夢塾 ~私の夢探し~

人生を豊かに変える毎日の気付きを書き込みます。

2012年02月

コロンビア大学シーナ・アイエンガー教授の「選択」の授業5回目(最終回)の放送は、「幸福になるための技術」です。
「幸せになるための選択は何か。そして、それを阻むものは何か」を探っていきます。
「大きな選択だけが幸せに結びつくのではありません。日々積み重ねる小さな選択が結果として幸せになるカギとなるのです。」
人はどうしたら幸福になれるのか?・・・アイエンガー教授は真向からこの問いに挑みます。

幸せを阻む障害物を取り除く秘訣をいくつか挙げてきましたが、ここで最初の設問に戻りましょう。
「幸せになるためにはどんな選択をすればいいか。」です。
ここで大きな問題になるのは、どうやって直感と理性をすり合わせていくかと言うことです。
前に、「情報に基ずく直感」の話をしました。
情報と理論に裏付けされたことを何度も繰り返し実践するうちに、それがだんだん直感のようになっていく。
この理性に裏付けされた直感こそ必要なものだという話をしました。

でも、このやり方は「幸せとは何か。」という問題では使えません。
このやり方はパフォーマンスの結果が数値化され測定可能な形で出てくるときしか使えないのです。
幸せは常に変化しています。

では、どうしたら自分をより意味深い決断へと導くことができるのか。
直感が教えてくれるのは、あなたがたった今、欲しいものは何かという情報です。
直感は、あなたが明日もしくは明後日、欲しいものは教えてくれません。
直感は、今この瞬間に欲しいものしか教えてくれないのです。

美味しそうに見えるチョコレートケーキ・・・
でも、チョコレートケーキを食べた数分後にはそんなに美味しそうには見えなくなる。

では理性、理性は何を教えてくれるのか。
理性はあなたがほしがるべきもの、明日、明後日そして10年後にあなたが欲しくなるであろうものを教えてくれます。
何を欲しいと思うべきかを計算するにあたって、理性は測定可能なもの、数値をより重く扱う傾向にあり、それらを客観的な尺度で測定します。
でも理性は、あなたの直感にとって意味のあるものを測定する尺度は持っていないのです。
ここに問題があります。

つまり明日のあなたを幸せにするものは何かについては直感でも理性でも分からない。
結婚した方がいいのか?しない方がいいのか?、Aという仕事を選ぶべきか?Bを選ぶべきか?、子供を産むべきか?どうか?
何が私たちを幸せにするのでしょう・・・そこで私たちは立ち往生してしまい、ジレンマを抱え込むことになる。

でも、がっかりすることもありません。
何故なら、直感や理性の限界を認識することでこれまでのことよりすっと上手に、選択できるようになるからです。

あなたが何かを選ぼうとしているとしましょう。
二つの仕事の内、どちらかを選ばなければならないとします。
その時、どうやって選びますか?
自分の心の中だけで決めるということはありませんよね。
私たちは選ぶという行為を、個人を掘り下げることだと思いがちですが、外の世界を見ることがとても役に立つのです。

外の世界を見るとはどういうことか?
それは、他の人の選択を見ることです。
Aという仕事を選んだ人を見て、どうなったかを観察し、あなたがその仕事を選んだ場合の数年後の自分の未来を垣間見ることができます。
Bという仕事を選んだ人を見ても、あるいは結婚した人を見ても、しなかった人を見ても・・・
でも、彼らに直接「幸せですか。」と聞くのは意味がありません。
人間は自分が選んだことに順応するものです。そして大抵、「幸せだ。」と、答えます。
ですから、彼らを観察し誰が幸せそうに見えるかを、自分の直感に聞いてみてください。

直感に問いかけて、こっちは幸せそう、こっちは幸せそうじゃないと結論を出すします。
その結果、「あの人は幸せそうだ。」と、いう答えが出たら、あなたもその人と同じような経験をしてみると幸せになれるかもしれません。

理性的な分析は答えを出すのに役立ちます。
でも、これまでの講義でお話しした、個性のバイヤスの罠に気を付けて・・・
私たちはみんな、自分は他人とは違うと思っているけれど、実際はそれほどの違いはない。
自分が他人とそう変わらないと把握しておくことはいいことですし、生きていくうえで役に立ちます。
人がやってみてネガティブな結果が出たことは、あなたがやってもだダメな可能性が高いのです。

そしてダメそうだと思ったら、もしネガティブな結果が出てしまったら、それに対処する方法があるだろうかと考えてみてください。
もし、それが無いのだとしたらそれはあなたにとって正しい選択ではないのかもしれません。

私たちには直感と理性という二つのツールが与えられています。
直感と理性とを使い、自分の外の世界を見ることで長い目で見れば何が自分を幸せにしてくれるのかを突き止めることができるのです。
でも、そうやっていろいろと考えたことでも、自分の選択を修正しなければならなくなったらどうしようと心配になることもあるでしょう。
いいんです。後悔するのは当たり前だと思ってください。

科学的なリサーチによって人間は
しなかったことでの後悔 2 : 1 してしまったことでの後悔
その割合が2対1であることが分かっています。
実際に選択をする際にある程度分析をしてからのものであるならば、チャレンジする価値がある場合が多いのです。

私たちは選択をしたら仕事は終わりだと思いがちです。
実際はそこからが始まりです。
自分がした選択を成功させるには、その選択を成功させるための選択を日々重ねていかなければなりません。

科学の助けを借りることで、私たちはより良い選択をすることができます。
何故なら選択が成功する確率を上げられるからです。
選択という行為の本質は芸術です。
なぜ芸術かというと、その人その人の人生で選択の結果は違ってきますし、全員が同じことを成し遂げようと思っている訳ではないからです。
それに他の人から学ぶことはできますが、同じ方程式にそってやっていけばいいというものでもありません。
人を真似して同じ選択をしても、結果が同じとは限りません。

選択を成功に導くのはあなたがあなたを良く見つめることが必要です。
その過程で知りたかった自分の一面を発見してしまうかもしれません。
それをより良い選択に生かしていきましょう。

今回の講義で、アイエンガー教授が明らかにした幸せになるための選択そのヒントをもう一度ここでおさらいしましょう。

<幸せになるために選択を惑わす障害>

・数値にこだわりすぎること・・・数値化できることに惑わされない事、それには直感が挙げる声を聞き逃さない事です。特に障害を避けることに関して、直感の信頼性は高いのですから・・・

・自分の欲しいものがわからない・・・私たちは時に自分が欲しいものが分からなくなってしまいます。目の前の事に直感は弱いからです。将来のことを考えられるのは理性で、直感と理性のバランスが重要です。

・幸せをもたらすものへの過度の期待・・・幸せを求めるととかく物やお金に目標が向かいがちです。その幸せの中身をもう一度考えてみてください。物やお金は手段であっても、本当の目標ではありません。幸せをもたらすもの本当に価値あることにお金は関係なことが多いのです。

・分かっていても間違った選択をしてしまう・・・私たちはいつも誘惑に負けやすい。理性で計算しているかのように振る舞っていても、その時だけの直感にそそのかされ間違った選択に導かれてしまいます。直感が下そうとする選択には明日の事は考慮されていないからです。

歴史上の偉人はどこかで困難な選択を乗り換えてきた人たちです。
1回目の講義で私は、現代社会で成功した人の成功のカギとなった資質は、他の人が選択の余地がないと思うことに選択を見出す資質だと言いました。
でも、成功した個人に共通する資質はもう一つあります。
それは、目的を達成するために真剣に選択をいう芸術を実践していく強い意志の力です。
私たちの存在も芸術だと考えることもできます。
私たちは選択することで、傑作を作り上げていきます。
決断を下すごとに、自分という人間の姿を石から彫刻を掘り出すように作り上げていくのです。
私たちは皆、選択という進化を通して自分自身を発見するための彫刻を続けているのです。
私たちが今日、何を選択していきなり人生が変わるとはあまり考えられません。
でも、選択を日々積み重ねることによって、私たちは人生を替え、満ち足りた人生へと近づいていけるのです。

偉大な作家、ブラナリ-・オコナーの言葉に
「私は 自分が知っていることを発見するために書く」と、いう言葉があります。
これを、私なりに書き換えてみると
「私は自分が何者かを発見するために選択する。」
そして、そのプロセスにおいて私たちは「最も美しい唯一の自分」を造り上げることができるのです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
素晴らしい講義でした。
こうして書き留めてみると、聴くだけでは理解できていなかった部分も読み取ることができます。
日々、他者を尊重し、他者を理解し、自分を見つめ、最良の選択を求めながら失敗を繰り返していこうと思っています。
明日の「唯一の自分」を目指して・・・

コロンビア大学シーナ・アイエンガー教授の「選択」の授業5回目(最終回)の放送は、「幸福になるための技術」です。
「幸せになるための選択は何か。そして、それを阻むものは何か」を探っていきます。
「大きな選択だけが幸せに結びつくのではありません。日々積み重ねる小さな選択が結果として幸せになるカギとなるのです。」
人はどうしたら幸福になれるのか?・・・アイエンガー教授は真向からこの問いに挑みます。

幸せになるための選択を惑わす障害
<分かっていても間違った選択をする>
そんなのおかしい・・・と思うでしょう。分かっているのに選ばないなんて・・・
4歳の子供がいます。その子を部屋に連れてきてこう聞きます。
「マシュマロ1個とマシュマロ2個、どちらが良い?」
「マシュマロ2個」
「じゃあ。ここに座って私が戻るまで待っててね。そしたらマシュマロをも一つ上げる。
でも、待っていなかったら、今ここに置いてあるマシュマロ1個だけよ。」
さて、どうなったでしょう。

このマシュマロテストは、コロンビア大学の研究者ウォルター・ミッシェルが行った古典的な調査で大変有名なものです。
待てば報酬が得られるというテーマは、セルフコントロールの古典的なテーマなのです。
私たちはどうやって自分を律することを学ぶのでしょう。
待ちきれずにマシュマロを食べてしまった子供たちは70%もいました。
大人ですら誘惑に負けないのは難しいのに4歳の子供たちですから・・・

誘惑が目の前に現れたときどうやって対処するればいいのか?
オスカー・ワイルドは
「誘惑から逃れる最もいい方法は、誘惑に屈することだ。」と、言っています。
誘惑にさらされたとき、私たちの精神の中では何が起きているのでしょう。
これまでの講義の中で、直感と理性との戦いについてどう折り合いをつけるかを見てきました。

私たちは誘惑に直面したとき直感と理性という二つの異なるシステムが自分の中でぶつかり合うことを経験します。
直感はこう言います。「これがほしい、これがほしいんだよ。今すぐ。」
でも、理性はこう言うのです。「やめておいた方がいい。それはお勧めできないなぁ。」

教授は学生たちに質問します。
「この教室を出る前に、番組から皆さんに100ドルくれるとします。でも、今日受け取らない人には1か月後に120ドルの小切手が送られてきます。」
今日100ドルもらって帰ると答える学生は多い。1か月後という学生もまあまあ多い

「では、番組は1か月後に100ドルの小切手を送ってくる。でも、2か月後まで待てば120ドルの小切手を送ってきます。」
1か月後に受け取るという人は少なく、2か月後という学生が圧倒的に多い

どちらを選ぶかはあなた次第です。
だけど、「マシュマロテストを思い出してみて」と教授は話します。
今日の100ドルと1か月後の120ドルは大した違いではないかもしれないけれど、人生の中で常にこのような選択をしているとすれば誘惑に負けた結果20ドルの違いが積みあがっていき、気付いた時にはあなたの銀行口座は空っぽ、定年退職後の資金は「0」と言うことにもなりかねません。

マシュマロテストは1960年代に行われ、言うことを聞いて待つことのできた子供たちの追跡調査は、今も続いています。
誘惑に負けなかった子供たちは、高校生活でも問題を起こすことが少なく、SAT(大学進学適性試験)のスコア―も高い、大学に通う割合も高かった。
大人になってたばこやアルコールや犯罪にてをそめる確率が低い。
大学を卒業した後も、比較的収入の高い日仕事に就く可能性が高く、より健康的な生活を送り、離婚率も低い。
彼らへの追跡調査は、今こうしている話している間も続けられているのです。

セルフコントロールはとても重要です。
これはマシュマロを我慢できなかった70%だけの問題ではありません。
アメリカでは推定40%~60%の人が不倫をし、30%の人が定年退職後の生活のための貯蓄をしておらず、3分の1の人が肥満です。
どうすれば誘惑にうまく対処できるのでしょうか?

最も過激な考え方は誘惑にすべて屈することですが、もっと一般的な方法は誘惑とのバランスを取ることです。
直感は「こればほしい、これが・・・」と、言ってくる。
直感が欲することをすべて拒絶していたら、人生は楽しくないですし、みじめです。

逆に理性は、「いい子にしろ、いい子にしろ」とささやく
この二つをどうやってすり合わせたらいいでしょうか。
お勧めの選択は「あなたにとって大切な物とは何か?」を知ることです。
あまりにも自分をコントロールしすぎて、理性にしたがってばかりいたら何の楽しみもない人生になってしまい、これもまたみじめな気持になってしまいます。

自分にとって本当に大切なものは何かを知って、理性を使ってルールを守る。
状況に対応できるようにするためには、自分をコントロールする能力を直感と同じレベルで発動させればいい。
つまり、「習慣にする」ことです。

例えば、クッキーは家に持ち込まない決め習慣にすれば、食べたいと思ってもすぐにはない。
セルフコントロールが自動的に働いて、肥るようなものは食べないで済むことになります。
もし、毎日毎日セルフコントロールすべきだろうか?とか、スポーツジムに行くべきだろうか?とか、老後のために貯金すべきだろうか?とか
いちいち自分に問わなけばならなければ、これは絶対にやりません。
直感の誘惑に負けてしまいます。
セルフコントロールを選択ではなくではなく習慣にすることによってのみ、セルフコントロールは直感と同じレベルで発動しあなたはすべきことができるようになるのです。

コロンビア大学シーナ・アイエンガー教授の「選択」の授業5回目(最終回)の放送は、「幸福になるための技術」です。
「幸せになるための選択は何か。そして、それを阻むものは何か」を探っていきます。
「大きな選択だけが幸せに結びつくのではありません。日々積み重ねる小さな選択が結果として幸せになるカギとなるのです。」
人はどうしたら幸福になれるのか?・・・アイエンガー教授は真向からこの問いに挑みます。

幸せになるための選択を惑わす障害
<幸せをもたらすものへの過度の期待>
将来自分を幸せにしてくれるものに対する過度の期待はたいてい間違っています。
ちょっと、考えてみて・・・と教授は学生たちに問いかけます。
「お金があった方が幸せだと思う人」
「お金があったからと言って幸せにはなれないと思う人」

ある学生が答えます。
「お金があった方がより快適だとは思います。使えるお金がたくさんあれば、安全な場所に住むことができます。
物質的な面では、すっと快適な暮らしができます。でも、人間の感情はとても複雑ですから、快適さのレベルだけで幸せを定義することはできません。
幸せにはもっとたくさんの側面があって、それぞれの面がそれぞれの部分で幸せにするとは思いますが、快適さがものすごく幸せを増すということはないと思います。」

指標を使ってお金と幸せの関係をみていきます。
GDPと幸せとの相関関係を見ているとはっきりとした「正」の相関関係があることが分かります。
GDPが高い国の国民の方が、GDPが平均的な国民より幸せを感じています。
でも、それは国と国とを比較しただけで、個人のレベルではお金と幸せの間にはそれほど相関関係がないのです。

第2次世界大戦後、日本の平均的な世帯の収入は5倍になりましたが、幸福度は5倍にはなりませんでした。
幸福度は同じ程度にとどまりました。
次にアメリカを例として、GSS(総合的社会調査)で、収入と幸福度に相関関係があるかどうかを見てみます。

年収が2万ドル以下から年収が9万ドル以上までの幸福度が、2万ドル以下、2万ドル以上、5万ドル以上、9万ドル以上で、「幸せじゃない」「幸せ」「とっても幸せ」という棒グラフで現されています。
「幸せじゃない」は18%→15%→9%→6%くらいに下がる
「幸せ」は60%→56%→50%→52%くらいに下がる
「とっても幸せ」は20%→30%→45%→45%くらいに上がる

年収2万ドル以下の人は、年収9万ドル以上の人より確かに幸福度は低い。
でも、年収5万ドルと9万ドル以上には幸福度における違いはない。
年収10万ドルの人も100万ドルの人も幸福度の差はないのです。

もちろんある程度のお金は必要です。
でも、ある程度を超えれば変わらないのです。
ピカソはこう言っています。
「私は大金を持っている貧乏人のように生きたい。」
この言葉は教授には「人生には「つつましさ」は有っていいが、「絶望」や「貧困」は無い方がいい」と聞こえます。
何かをたくさん手に入れても、その何かの価値を見失うことのない人生です。

幸せになる秘訣をもう一つ
私たちはつい、お金のかからないものの大切さを忘れてしまう。
その大切な物にもっと時間をかけたいと思うのにいざ多くの時間をかけれるようになると、その価値を忘れてしまう。
でも、私たちを幸せにしてくれるのはその、「お金のかからないもの」なのです。
友達や家族、そういう人たちとの大切な時間を作るようにしましょう。

コロンビア大学シーナ・アイエンガー教授の「選択」の授業5回目(最終回)の放送は、「幸福になるための技術」です。
「幸せになるための選択は何か。そして、それを阻むものは何か」を探っていきます。
「大きな選択だけが幸せに結びつくのではありません。日々積み重ねる小さな選択が結果として幸せになるカギとなるのです。」
人はどうしたら幸福になれるのか?・・・アイエンガー教授は真向からこの問いに挑みます。

幸せになるための選択を惑わす障害
<自分のほしいものが分からない>
自分で自分の望みが分からないはずはないと思うかもしれません。
人間は自分が「ほしいもの」が分からなくなると幸せを感じられなくなります。
「ほしいもの」が分かっているかぎり幸せでいられるのです。

でも、そもそも自分が「ほしいもの」が何かが分からなければ問題です。
例えばどんな仕事のしたいかを考えてみましょう。仕事に何を求めるか?
就職活動中の1000人の学生たちの事を例にとってみます。
「追及者のグループ」と「満足者のグループ」です。

彼らが就職活動をした1年間、どんな条件を最も重要視するかを15の条件を示してランク付けしてもらいました。
条件は良くあることばかりで、仕事と私生活のバランス、年収、職場でどれくらいの決定権があるか、休暇の長さ、昇進の機会などです。
就職活動初期の9月、12月、3月、就職を決めた卒業間近の5月に答えてもらいました。

15の条件の中からランク付けによって重要視した条件はその時その時で変わりました。
9月では重要視されていなかった休暇が、12月には1番になったり、3月には年収が1番だったり、つまり何が一番重要かは時期によって変わったのです。
9月に何を選び、12月に何を選んだかの間に相関関係はほとんどありませんでした。

では、就職活動の初期から望む条件が変わらず、その条件に合う就職を得た学生が幸せだったのでしょうか?
実際には、就職活動初期の9月に選んでいた条件が途中で変わり、就職が決まる5月に選んだ条件と会う仕事に就いた学生が最も幸せを感じていました。
しかも、幸せだっただけでなくより多くの内定を得て、高い収入を得ていたのです。

幼いころ祖母から聞かされた話を思い出します。
人生で幸せになるのは、ほしいものを手に入れた人ではない、手に入れたものをほしいと思える人間だ。

次に「愛」について考えてみます。
私は時々、なんであの人はあんなものが好きなのかと考えることがあります。
ものでさえそうなのですから、人が人に持つ感情に至っては更に複雑です。
私のお気に入りの調査を一つ紹介しましょう。

この調査はカナダのブリティッシュコロンビアにある公園です。
この公園には二つ橋があります。
一つは普通の橋で高い手すりが付いており、何の心配もなく渡れる安全な橋
二つ目の橋は、インディジョーンズに出てくるような吊り橋、この橋は岩場と急流の上に掛っており地面から80mも上にあります。
落ちたら危険ですし、手すりも不安定で、風が強かったり他の人が吊り橋をわたるとグラグラ揺れる橋

調査の対象は男性のみ、これらの橋の途中には美しい女性が待っていて「環境問題のアンケートに協力してください。」と頼み、結果について興味があれば後日この電話に電話をしてくださいと電話番号を渡します。
本当はどれくらい男性がこの美女に興味を持ち、電話をかけてくるかを調べるリサーチです。
どちらの橋を渡った男性からの電話が多かったかと言うと二つ目の橋です。
「愛と恐怖はお手てつないで・・・」と言うことになります。

橋を渡る男性の気持ちを考えると、少し怖いから緊張している・・・つまり肉体的に興奮している。
でも、自分は怖がっていると認めたくない。そんなところに美女が現れる。
「自分が緊張しているのは、この女性にそそられているだけで橋が怖いんじゃない。」と、自分自身に言い聞かせてしまいます。
人間は、このように自分が考えていることを取り違える事があります。
自分が興奮していることが分かっていても、どんな感情がそれに付随しているのかは分からない。
私たちは自分を刺激しているものは何かを自覚してる訳ではないのです。

つまりそれは「私たちは自分がほしいものが分かっていない。」
自分がほしいものは何かと言うことも常に変わっていく、自分がそれをほしいと思わせている原因も自覚できない。
こんなにあやふやな感情で、幸せな決断を下せるのでしょうか?

ダニエル・ギルバート(ハーバード大学・社会心理学教授)ならきっとこう言うはずです。
「私たちは常に幸せにつまずいており、常に環境に順応し続けている。自分の限界を認識し、自分の好みが常に変化してることを認識すれば、私たちは選択をするために集めている情報によりうまく適用できるようになり、自分が今どの地点にいるかを把握できるようになる。

コロンビア大学シーナ・アイエンガー教授の「選択」の授業5回目(最終回)の放送は、「幸福になるための技術」です。
「幸せになるための選択は何か。そして、それを阻むものは何か」を探っていきます。
「大きな選択だけが幸せに結びつくのではありません。日々積み重ねる小さな選択が結果として幸せになるカギとなるのです。」
人はどうしたら幸福になれるのか?・・・アイエンガー教授は真向からこの問いに挑みます。

幸せになるための選択を惑わす障害-①数値にこだわりすぎること
何が自分を幸せにするかを決める時、直感は信頼できる尺度とは思わないかもしれませんが、数値よりも直感こそが幸せへの決め手です。
何だかこれ気に入らないなと、思ったらきっとそれは失敗をもたらします。
直感を無視してはダメです。直感はあなたを悲しませることを見ぬくことにかけては信頼性が抜群なのです。

理性がどうやって、私たちの選択に影響を及ぼすのでしょう。
話題を仕事から、私たちがもっとも関心がある恋愛・・・どうやって運命の人を選ぶかに変えてみます。

大学生のカップルから、もっと上のカップルを集め二つのグループに分けました。
一つ目のグループには、
「今の相手とずっと長いこと一緒に居ると思いますか?「はい」か「いいえ」で答えてください」・・・直感で答えさせる。
もう一つのグループには、
「相手と一緒に居ると思う理由、一緒にいないだろうと思う理由はどんなものがありますか?」・・・理由を答えさせる。

どちらのグループが9か月後の自分たちの関係を正確に判断したでしょう。
直感で考えたグループの方(50%以上)が、理由を考えたグループ(10%未満)より9か月後の自分たちの関係を正確に予測していました。
9か月後に自分たちの関係が、良くなっていると答えた場合でも、悪くなっていると答えた場合でも同じ確率で直感で答えたグループの方が当たっていたのです。

自分が運命の人に期待する価値基準を説明できますか?
「尊敬できること、知的なこと、思いやりがあって、優しい人」
「ハンサムである必要はないの?」・・・「ないです。」
「ユーモアのセンスは?」・・・「魅力があれば、ハンサムである必要はありません。」

「同じことに興味がある人、互いが互いを笑わせるような関係、お互いに思いやりをもって接し、お互いにとって何が大事か理解していて、何を優先すべきか二人で話しあえるひと。」

「何も話さなくていい関係、一緒に居るだけで満ち足りた気持ちになる人」

私が思春期のころ、どんな相手が良いと聞かれたら、みんなとは全然違う・・・と、教授は20代頃の話を始めます。
「彼は背が高くないとダメ、少なくとも175cm以上、ロマンチックな人、詩を読むような人、運動神経も良くないとダメ、かっこいい仕事についていないとダメ、世界中を旅するような仕事ね。」
1993年、教授がスタンフォード前のバス停に居たとき、ある人と出会いました。
彼はせが低くて、痩せていて針金のようなエンジニアでした。
エンジニアで・・・まあ、「おたく」です。
教授と彼はお互いに話をしたんだけど、その時彼が「君は僕と結婚するよ。」と言ったのです。
教授は「何、言ってんのこの人?」と、思いました。
その時、教授は結婚なんて全く考えてもいなかった。
でも、2年後に付き合いをはじめ、それから2年後に結婚したのです。
「すべての恋愛は例外を作ることである。」と言いますが、まさにそのケースです。

オンラインのデートサイトを使った、相手を見つけるための現代的な方法について考えてみます。
オンラインのデートサイトの面白いところは、好みを入力していくことです。
数値化しやすい目に見える項目を入力していくのです。
収入、外見、性格的な特徴、どういう活動に参加しているか・・・
皆さんも分かっていると思いますが、数値化された現実は実に不合理で運命の人を見つけるには向いていないやり方です。
例えあなたがある価値基準を持っていて、検索をかけるときにそれを最大限利用したとしてもです。

例えばあなたが求める女性の基準は、身長165cm、ブロンドで青い瞳、年収は10万ドル・・・
この条件にぴったりの女性をネット上のサイトで見つけ、その女性とコーヒーを飲むことになりました。
でも、その後2回目のデートが実現することは稀です。
何故なら、あなたが本当に大事だと考えている要素はウェブサイトでは検索できないからです。
今日の授業は全部忘れても、運命の人を見つける秘訣は覚えていてくださいね。

数字のような尺度を設定せず、多すぎる選択肢の中に自分を投げ入れない事
選択肢が多いからパートナーになる可能性が多いとは限りません。
選択肢が多すぎると多くの情報を読み取ることにエネルギーを取られてしまいます。
貴方は選択をしたいのであって長い目で見れば「どうでもいいこと」を考えたいのではないのです。

コロンビア大学シーナ・アイエンガー教授の「選択」の授業5回目(最終回)の放送は、「幸福になるための技術」です。
「幸せになるための選択は何か。そして、それを阻むものは何か」を探っていきます。
「大きな選択だけが幸せに結びつくのではありません。日々積み重ねる小さな選択が結果として幸せになるカギとなるのです。」
人はどうしたら幸福になれるのか?・・・アイエンガー教授は真向からこの問いに挑みます。

<真実の自分にたどりつくための障害物>
・幸せをどう定義するか?
「幸せとはなんでしょう」と教授は学生たちに質問します。
「基本的なニーズを満たされていること。」「不満に思うようなことがないこと。」・・・快適であること
「他をわずらわず、自分に満足していること。」・・・平和で満ち足りていて、足りないものは何もなく、何もほしいと思わない状況
「ストレスを感じない状況」「何も心配ない状況」
このように、快適であること、ストレスがないこと、良いことが多いこと、成長する、自分の環境をコントロールし影響を及ぼし自分で決定すること、人生の目的を持つことなど幸せの定義は様々です。
それにしてもどうして幸せの定義がこんなにもたくさんあるのでしょう。

幸せの定義は、これだというものはありません。
そんなものがあれば私たちはみんな幸せになっているはずです。
では、幸せのための選択を惑わす障害物は何なのでしょう。
この数十年間の調査で人を不幸にするもの、人の幸せを阻むものは何かということが体系的に明らかになってきました。
人生を歩むときに私たちの人生をつまずかせるものは何か、障害物を出会ったらどう対処すればいいかをお話ししてみます。

大きな障害物に出会ったとしましょう。
その障害物は普遍的なものだとします。
私たちは論理的に幸せへの道筋を見つけることができるはずなのです。

子供のころ問題が起こると、紙に書いたり心の中でその問題のいい点と悪い点(プロ(Pros)&コン(Cons))を考えてみました。
アメリカの学校で一般的に行われる分析の手法です。
これをすると、どんなときに助けになってどんな時にならなかったでしょう。

この方法を使った一番の有名人は、ベンジャミン・フランクリンです。
友人からどっちを選べばいいか分からないから助けてくれと言われたときに、フランクリンはこう答えました。
「どっちを選べばいいかは教えてあげられないが、どうやって選べばいいかは教えられる。」
「先ず、紙を取り出し半分に切る。片方にいい点を列挙し、もう片方に悪い点を列挙する。」
「四日間考えてみて、列挙しうる点をすべて列挙したと思ったら、次にそれぞれの点の重さを考えてみるんだ。」

教授は数年前、ある研究機関から選んだ大学卒業前とMBA取得者を対象に調査を行いました。
全員就職活動中の彼らの最終学年の1年間の活動を追ったのです。
先ず、学生たちを二つのグレープに分類しました。
「追及者のグループ」・・・理性で追い求める追及者のグループは、理論に則った分析を行います。プロ&コンで考えたり、キャリアカウンセラーに相談したり、企業ランキングを活用したり、ネットを使って調べたり、できるだけ多くの企業に履歴書を出したりしました。
「満足者のグループ」・・・直感で満足を求める満足者のグループは、直感にたよって活動します。「いい感じだ!」これならOKという感じです。
このように、それぞれの就職活動に対する姿勢が大きく違うのでした。

結果を見ると、「追及者のグループ」の方が採用通知をもらった数も多く、給与も平均して20%高く、りっぱな成功だといえるでしょう。
でも、仕事における満足感ややりがいになると、全く逆の結果が出ました。
「満足者のグループ」の方が、幸福度が高かったのです。

幸せになるための選択を惑わす障害-①数値にこだわること
何が自分を幸せにするかを決める時、直感は信頼できる尺度とは思わないかもしれませんが、数値よりも直感こそが幸せへの決め手です。
「何だかこれ気に入らないな」と思ったら、きっとそれは失敗をもたらします。
直感を無視してはダメです。直感はあなたを悲しませることを避けることにかけては信頼性が抜群なのです。

コロンビア大学シーナ・アイエンガー教授の「選択」の授業5回目(最終回)の放送は、「幸福になるための技術」です。
「幸せになるための選択は何か。そして、それを阻むものは何か」を探っていきます。
「大きな選択だけが幸せに結びつくのではありません。日々積み重ねる小さな選択が結果として幸せになるカギとなるのです。」
人はどうしたら幸福になれるのか?・・・アイエンガー教授は真向からこの問いに挑みます。

最終回のテーマは「幸せになるための技術」毎日より良い選択をしていくと言うことです。
これまでの講義で「選択の力」について話してきました。
私たちは何故、選択をしたがるのか。
選択をするとき、文化の影響は避けて通れませんでし、どうやって選択したかや各々の考え方にも影響を受けました。
また、直感と理性の役割・・・直感と理性をどうやってすり合わせて良い選択をしていくのか。
また、あふれかえる選択肢をどうやって使いこなすかのテクニックについても話し合いました。

今回話し合うのは、問題の中で最も難しい問題、すべての事柄にもっとも関連のある問題です。
どうすれば意味深い人生をおくるのに役立つ選択がすることになるのか?
・・・「どうすれば幸せになれるか」です。

幸せはとても重要なことで、誰でも幸せな人生を送りたいと努力しています。
人生に何を望むかと問われたら、私たちはきっと
「充実した人生を送りたい。」
「人として幸せになりたい。」
「人としても成功したい。」
と、答えるでしょう。

人類は大昔から幸せについて考えてきました。
哲学者(プラトン・ベンサム・カント・・・)はもちろん、哲学者でない人でさえ幸せについて雄弁に語ってきました。

アメリカ人ももちろん幸せを求めてきました。
幸せを売る商売はとても利益を上げています。
本屋に行けば、自己啓発の本が山積みです。
一番早く売れていく本は、幸せになる方法を説いた本です。

幸せになる秘訣は「真実の自分(インナーコア(内なる核))」を、発見することです。
つまり自分が何者であるかを見出し、自分の人生がいかなるものであるかを知ることです。

この「インナーコア」を追求するにあたり、真実の自分を自分の中に見いだせれば幸せに近づけると思ってしまいがちです。
「真実の自分」を見いだせれば、「インナーコア」に簡単にたどり着けると期待してしまうのです。
でも、結局は予想していたほど幸せにはなれず、「真実の自分」を見出すことに縛られて「こんなはずじゃない。」と終わってしまうのです。
それは、私たちがその「真実の自分」を見出すプロセスにおいて間違ったステップを踏んでいるからであり、その結果として真実でないものを選択してしまっているからです。

偉大な芸術家、ミケランジェロは「自分の彫る彫刻はすでに石の中に潜んで知る。」という名言を残しています。
後は、余計なものを削り取っていくだけなのです。
現在私たちが考えるアイデンティティもこの考え方に非常によく似ています。
・・・するべきだ。
・・・するべきでない。
そういう層の奥底に、常に変わらない自分自身がある。

私たちの仕事は、その自分自身を見つけ出すことです。
「個人を探る旅だ」ということができるでしょう。
表面よりはるか深いところに、余分なものをすべて投げ捨てたところに、「永遠なる自分自身」が潜んでいるのです。
この「真の自分自身」を掘り起こすのが、他でもない選択です。

この作業は自分を幸せにするプロセスの一部ですが、考えてみるとこれはかなり負担の大きな作業です。
人がする選択のひとつひとつは、個人個人の反映です。
アルベール・カミュが言った通り「人生とは すべての選択が積み重なったもの」なのです。
つまり選択をする度に、それが自分を幸せに導くかどうかを考えなければならないということですが、実に大変なことになるのです。

コロンビア大学シーナ・アイエンガー教授の「選択」の授業4回目の放送は「あふれる選択肢うをどう選ぶか」です。
私たちの日々あふれる情報の中で、選択することをあきらめてはいないでしょうか?
あふれる選択肢の中で正しい選択をするため、もっとも重要な選択に時間をかけるために、
選択肢そのものを大胆に仕分ける基準を設け,価値のないものは捨てる必要があると教授は授業をすすめます。

この時間の授業ではあふれる選択肢について
<あふれる選択肢の3つのマイナス>
①現状を維持する傾向
②利益に相反する選択
③結果に満足しない

<あふれる3つの原因>
①知覚判断と記憶力の限界
②違いを見分けられない
③個性的な選択をしようとする

<あふれる選択肢の3つの対処法>
①省く
②分類する
③複雑さを整理する

あふれる選択肢の3つの対処法は役に立つと思います。
私たちの選択を委縮させるものでもなく、選択を制限するものでもない、むしろ可能性を広げてくれるでしょう。
私たちは選択について考えを改める必要があると思います。
選択はそれ自体が目的なのではなく、目的を達するための手段なのだと考えるのです。
選択の限界と可能性を認識すれば、上手に選べるようになりそこからもっと利益を引き出せるようになるのです。

これからあふれる選択肢に対処するための練習を行います。
授業の初めに1週間に行った選択を書き出してもらいました。それを一件ごとにラベルに書き写してください。
この練習は6か月ごとに行うとよいと思います。
企業の経営者たちは大金を払ってこの練習を実践しています。

平均的な会社経営者が1週間に決断を下す案件は139枚それはいくつかの選択文から成り立っています。
その内、50%以上の決断は9分以内に下されています。
そして、12%以上の案件だけが決断に1時間以上の時間を費やしているのです。
9分で決断できる案件に対して1時間以上の時間をかけて決断する案件と同じく慎重になるでしょうか。

9分で決断できる案件と1時間かける案件の慎重さには大きな差があります。
重要な案件には時間をかけたいですね。
自分の1週間の選択リストを見て、重要でない選択、他人に任される選択を仕分けして半分を取り除きます。

そして残った選択を眺めながら考えてください。
もし、ベストな選択をしたら得られた結果では「満足感」と「挫折感」とどちらが大きいですか?
ベストな選択をしても、挫折感の大きいものには印をつけてください。
それが9分ですべきカテゴリーです。
ベストな選択をすれば、満足度が大きいものを1時間のカテゴリーに入れることになります。

1時間のカテゴリーは行くつに分類されるでしょうか?
その分類の中からどれが自分の価値を高める(利益を得られる)選択になるのか?
それが優先度が高いものになります。

選択上手になるには優先順位の高いカテゴリーの数をできるだけ減らすことが重要です。
優先順位の高いカテゴリーは三つ以内が理想で、それ以上多くなると大変になります。

この優先順位が高い内容において「情報に基づく直感」を発達させます。
「情報に基づく直感」は地道な訓練とそこから得た判断力と知力に基づくものです。
努力が必要になります。
その努力はすべての事にできることではありません。
だから優先順位を付けたリストを作るのです。

これを是非、半年ごとにやってみてください。
自分の軌道を目で見て確認し、自分がどこに向かっているのかを確認することになります。

リストは次々に変わっていってもいいのです。
選択に対処できるセンスを養えばいいのですから・・・
最終的な目標は、選択に振り回されるのではなく、自分が選択をコントロールすることです。
このリストはそれを助けてくれるツールとなります。

パレートの法則という有名な法則があります。(8対2の法則)
日常生活の8割は自分が成した2割がもたらす。
つまりそれはその2割がもたらす時間に重要な選択をしていることになるります。
残りの8割に費やした時間はいわば無駄な時間です。
その2割で最良の結果を見出すことが重要です。

この授業では、上手に選択するテクニックについて話しました。
選択から最大の利益を生み出すには、選択についてこだわることです。
選択についてこだわればこだわるほど、選択するという技術が磨かれていきます。
と、教授はこの授業を締めくくりました。

本当にこの選択の授業は面白い
今までの自分を揺るがされ、他者の選択の許容も広がり、自分のこれからの選択について更に考えることになりそうです。
いつの日にか、この選択のテクニックを習慣づけることができることを願っています。

コロンビア大学シーナ・アイエンガー教授の「選択」の授業4回目の放送は「あふれる選択肢うをどう選ぶか」です。
私たちの日々あふれる情報の中で、選択することをあきらめてはいないでしょうか?
あふれる選択肢の中で正しい選択をするため、もっとも重要な選択に時間をかけるために、
選択肢そのものを大胆に仕分ける基準を設け,価値のないものは捨てる必要があると教授は授業をすすめます。


選択が多すぎる問題を克服できる方法はあるのでしょうか?と、学生たちに問いました。
1.毎朝決まったもの食べるなど、前もって決めて習慣にしていく
2.自分のことを理解してくれる、専門家の意見を聞く
3.きりきりまで自分を追い込でから選ぶ
4.優先順位をつける
5.簡単な選択肢を選ぶ・・・何か基準を持つ

<様々な場面で研究されている克服の方法>
1.省く
より少ないことはより豊かなこと、関係ない選択肢、余分な選択肢を取り除き、重要でない選択肢は誰かに委ねる。

夕食の時、教授はワインを飲むのが好きです。でもワインに詳しくなりたいとは思わない。だから、信頼できる通販会社から定期的に購入しています。
周りからは嫌いなワインもなるんじゃない?とか、自分で選びたいでしょう?などど言われますが、送られてくるワインは大抵自分の好みですし、飲んでからのお楽しみで満足しているのです。
結局、分かってきたことは人は選択肢を減らせばより満足するということです。

特にこれは消費者が選択する世界には当てはまります。
小売業者が選択肢を減らしたとき売り上げは伸び、経費は削減され、顧客は自分の選択に満足しているという例はたくさんあります。
ある大手メーカーは26種類あったフケ防止シャンプーを15種類に減らしたら、売り上げが10%伸びました。
ペットフード販売会社が、売り上げの悪い10品目を取り除くと利益が87%に跳ね上がりました。
今の典型的スーパーは45,000点の商品を並べています。
世界で9番目に大きい小売業者はアルディですが、ここは1400点の商品しか置いていません。
選択肢が限られれば人は上手に選択し気分も良くなるのです。

これまでの選択の力の中で、職場で上司が部下に選択肢を与えることの重要性を話しました。
選択肢があればより仕事がはかどるのですが、選択肢はどのくらいあれば良いのでしょう。

この実験をハーバード大学のロイ・チェアーと共同で行いました。
マネージャーを三つのグループに分けて調べました。
A.部下に選択肢を与えす仕事内容と手順を言い渡す・・・部下たちは口をそろえて独裁者だと言う
B.部下に選択肢を6つ与える・・・上司は温厚で気持ちを分かってくれるけれども、全く無能です。
C.部下に選択肢を2つ与える・・・上司は温厚で有能でリーダーに適任な人です。
このことから上司が部下に対する選択肢の与え方で、これほどまでに印象が変わってくるのだということが分かります。
オッカム(14世紀の哲学者)のカミソリという原理があります。・・・単純な方がより良い

2.分類する
アメリカで1番人気のワインショップはベストセラーズです。
この店は100種類のワインを置いています。
この品ぞろえは決し多くはないのですが、専門家の評価を基に厳選した100種類を置いているのです。
このワインは8種類に分類されています。
渋みやスパイシーさやフルーティさなどの専門家が考えるものではなく、発泡性、ジューシーなど素人が分かりやすい分類の仕方をしています。

これで、買い物客があふれる理解できない選択肢に迷うことがなくなるのです。
例えば発泡性のあるワインを選ぶ、そこには10種類強のワインがあありそこには購入者の評価やコメントがあります。
もちろん読みますよね。たった10ちょっとしかないのですから・・・
評価やコメントを読むと、そのワインについて分かった気になり気の利いたものを選んだという満足感が得られるのです。

選択肢は7±2まで対処できると言いました。
でも、分類ならそれ以上の数を扱えるます。何故なら、分類はものを区別する手がかりや目印なのですから。

3.複雑さを整える
これまでの過程で、準備が無くしては複雑な選択の問題に対処できないことが分かりました。
それなのに私たちは、準備もなしに複雑な選択の問題に身を投じ、いろいろ可能性に引付られいざとなれば自分にぴったりの個性的な選択肢が現れると信じているのです。
そんなことはめったに起きません。
ゆっくりと時間をかけて。もっと順序だった手順で選択を行えば複雑な選択に対処できるとわかりました。
オーダーメイドするものだって、買うことができるのです。
オーダーメイドはたくさんの情報がインプットされ、たくさんの選択が必要になります。

オーダーメイドにおいてどうすればお客さんが選択しやすくなるのかを車を例にとって調べました。
ヨーロッパではオーダーメイドで車を買うことができます。
車をオーダーメイドするとき平均で60回の決断が必要になります。

ギヤの使用:4種類
エンジンの使用:4種類
内装:21種類
車体の色:56種類 etc・・・

そこで、自動車会社の同意を得て、選択項目の順番を変えることにしました。
パソコンの画面江車をオーダーメイドするのですが、半数の顧客は多い選択肢(車体の色)から少ない選択肢(ギヤ・エンジン)へと選んでいかせます。
残りの半分の顧客は選択肢の少ない(ギヤ・エンジン)から選択肢の多い(車体の色)へと選択を進めていくのです。
更に選びたくない場合は、既定のものを選べるボタン「デフォルト」を押せることになっています。
「デフォルト」を選ぶと車選びに関心が薄いということになり、疲れてしまって早く終わらせたいことになります。

では、自動車メーカーは車を選ぶことで疲れてもらいたいでしょうか?・・・きっと違うと思います。
そこで、「デフォルト」ボタンを押す傾向を調べたのです。
すると多い選択肢から選び始めたとき「デフォルト」ボタンを押す傾向が高いことが分かりました。
最初の数回で選ぶことに疲れ「デフォルト」を押し続けていたのです。

少ない選択肢から進めた場合、大部分の人が頑張りました。
選択の内容は同じでただ順番を替えただけでオーダーメイドした車の満足度が上がったのです。
少ない選択肢から選べば、関係ないオプションを排除することを覚え経験則を学ぶことができるようです。
もちろんエンジン選びがサンルーフ選びに役立つわけではありません。
でも、選ぶ要領を教えてくれて、自分の好みを理解させてくれます。
同様に重要なことはやる気が引き出され継続できるということです。
車体の色を選ぶ頃には、車作りに夢中になっていて、最終的にどんな車になるのか楽しみになっています。
どんどん複雑になっていく選択の問題に取り組んできたからです。

コンサルティング会社の人と話すことになったときその会社には「3×3のルール」というものがありました。
教授のジャムの研究がきっかけで生まれたそうなのです。
成功したコンサルタントやウオールストリートのブローカーは、このルールを実践していました。

複雑な選択に対処するとき、三つずつの選択に分ければ選びやすくなるのです。
①か②か③・・・③を選んだらその中がAかBかCというふうに、三つずつの選択にします。
こうすると道のように選べばいいか解ることができます。
どのように分類するのか?
どのように好みを形成するのか?
どんな選択肢があるのか?
自分のニーズに最適なものは何か?

人は選択肢が多い方がいいと言いますが、それは自信をもって選びたい選べる自分でありたいと思っているのです。
選んだものに確信を持ちたいのです。

コロンビア大学シーナ・アイエンガー教授の「選択」の授業4回目の放送は「あふれる選択肢うをどう選ぶか」です。
私たちの日々あふれる情報の中で、選択することをあきらめてはいないでしょうか?
あふれる選択肢の中で正しい選択をするため、もっとも重要な選択に時間をかけるために、
選択肢そのものを大胆に仕分ける基準を設け,価値のないものは捨てる必要があると教授は授業をすすめます。

教授はご主人の誕生日のプレゼントにi-Phonを買った時のことを話します。
夜が明ける前に起きて5番外のアップルストアーに行き、ご主人が希望した黒のi-Phonを注文します。
ご主人が白と黒の2色しかないi-Phonの中から黒を選んだ理由は明確でした。
シャレていて汚れにくそうに見えたからです。

いよいよ注文も終わったころ、アップル社にご主人が駆けつけ「白に変えてほしい」と言い始めました。
「黒じゃないの」と、驚いた教授は黒を選んだ理由をあげたのですが、ご主人の答えはこうでした。
「みんな黒を買っているんだ。」

ご主人には自分がほしい色もほしい理由も明確でした。
他人がそれをほしがる理由とは関係ありませんでした。
でも、他人が選んでいる色を見て、ご主人は自分の考えを変えたのでした。

この現象は「猿まね」ということを避けた結果でした。
幾つになってもこの点では高校生と変わりません。
自分の選択が「猿まね」だと絶対に思われたくない。
自分の個性や欲求を体現する選択であってほしいと自分自身が思うのです。
だから、自分にとってひとつひとつの選択が重要なのです。

社会学者ニコラス・ローズの著書「Pawers of freedam」にこのように書かれています。
「現代に生きる個人は単に自由に選択できるのではない、自由に選択するここと理解されることを強いられて生きているのである。
必ず過去を解釈し選択した結果、あるいは選択してでる結果を未来として夢見るのである。
その選択は選んだ順に選択した人の特徴が体現されていく、選択が選択したひとに返って個性の表現となるのである。」

選択は自由と関連付けられます。
選択とは自由を実践することだと信じられています。
ですから、選択するときに自分は何者で何がほしいのかをだけを自問しているのではありません。
ほしいのもを踏まえ、何を選ぶのかを自問し、それ以上のことを問いかけています。
もしそれを選んだら私は人にどんなメッセージを発信するのか?
そのメッセージは自分の個性を正しく反映されたものなのだろうか?
このような事が、現代社会において選択することを難しくし、更には選択肢が爆発的に増えるにつれ選択の問題が深刻になっていくのです。

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