コーヒー豆を挽き、フィルターで大好きなコーヒーを入れているときでした。
あと少しと言うところで、フィルターに手が触れてひっくり返ったのです。

流し台の上は、お湯に浸されたコーヒーの粉とコーヒーで悲惨な状態となりました。
「え~!ショック、がっかり、最低、どうして、あと少しだったのに・・・・」
次々と、ネガティブな言葉が浮かんだ後に、「でも・・・」と考えました。

この流し台が紙のようだったら、コーヒー色にまだらに染みがついてしまったよね。
この流し台がアルミ箔のようだったら、拭いている内にそのアルミ箔はクシャクシャになったはず。
大切な物を置いて無くて良かった。

そんな事を考えながら、だんだんときれいになっていく流し台の様子を眺めながら思いました。
どんな状況にも染まることなく、磨けば美しく光り始めることができる生き方とは何だろう?

単純で、平凡で、だけど物の善し悪しを見抜ける力を持ち、
それほど強い宗教心は無くても、人として生きるための最低限の利他的な信念を持っていること。

後は、その信念をどんな状況でも持ち続け、それを更に磨ける素晴らしい状況と素晴らしい人たちとの出会いを築いて行くことなのかもしれません。