毎日、社員が感動して涙を流す 理想の会社毎日、社員が感動して涙を流す 理想の会社
著者:福島正伸
販売元:きこ書房
発売日:2009-10-31
おすすめ度:4.5
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先日、福島正伸さんの「理想の会社」と言う本を買ってみました。
この中で、書かれている理想の会社はちょっと歯の浮くような話なのですが、私の心には響きます。

~少しずつ世界中の人が、優しい気持ちのレベルを上げるだけで、明日に繋がる社会になる~

そんな、私の気持ちを代弁してくれているようなお話です。
この、本の中で自分の理想の会社のイメージを共有するために、物語を書いてみる事を進めています。

早速、私も物語を書いてみました。

<お船とパパの物語>

ある日、晃聖(あきせ)君はパパに聞きました。

「パパ、このお船はどこまで行くの?」

「晃聖、この船はあの水平線の向こうまで行くんだよ。」

「あの、ずーと向こうに見える海とお空の所まで?」

「そうだよ。」

傍で、ママはにっこり笑っていました。

 

パパは、晃聖君にこのお船が行く国の話を始めました。


「晃聖は毎日ママに美味しいご飯を作ってもらっているよね。だけど世界には、毎日のご飯が食べられない子供たちが居るんだよ。」

「だってパパ、その子供にもパパもママも居るんでしょう?」

「そうだよ。パパ達は日本に住んでいて会社にお勤めしているだろう。だから晃聖も毎日ご飯を食べる事が出来ているんだよ。」

「ふ~ん、じゃあ、その子供のパパはお勤めしていないの?」

「そうだな。お勤めするためには、船に乗って遠くの島に行かなければならないんだ。」

「じゃあ、パパこのお船を貸してあげればいいね。」

「そうだよ。晃聖、パパ達はこのお船をその国に届けるために乗っているんだよ。」

 

この船はインドネシアの台風被害で沈んでしまった船の代わりとして、日本が寄付した船でした。船は日本の様々な企業の寄付で建造されました。鉄骨の会社、エンジンの会社、インテリアの会社、照明の会社、造船の会社、そして晃聖君のパパが勤める塗料の会社。

 

晃聖君は、ちょっと自慢げな顔をして、海とお空の境目を眺めました。そして・・・


“僕のパパは、すごいだろう”と、心の中でつぶやきました。